映画ミステリと言う勿れを見ました
ドラマ版放送時、話題になっててたまたま見ていたので映画版も視聴。原作は読んでいないので評価できませんが、ドラマ版見てたときはスカッとジャパンしたいだけやんけこれ~~!!みたいなことを言ってた覚えがあるのですが、本作は結構バランス感覚がよかったのでは?べちゃくちゃ喋ってしまうことを久能整自身の悪癖とした上で、そのおしゃべりを起点として登場人物の心境の動きがきっちり描かれていて(物語の作りとして)不快感は感じられなかったです。久能整のキャラ造形や主義主張の好みは分かれるとしても。ミステリの文法を用いながら殺人事件ではない謎を取り扱う作風は健在で、かなり王道的で見やすい映画に仕上がっているのではないでしょうか。久能整という人物さえ知っていれば原作、ドラマ未見でも楽しめるようになっています。なかなか面白かったので興味があればぜひ。余談ですが本作、なんかキャラの顔面ドアップカットが結構多い印象なんですけど、菅田将暉主演で顔のドアップが多い映画というと「CUBE 一度入ったら、最後」を思い出しちゃうなあと思ったり。あれは…あんまおもろくなかったな…
ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!を見ました
あの懐かしのヒーローが帰ってきた!…本当に大丈夫?これもうおじコンテンツじゃない??まあそれはともかく。見た目からわかる通りの正統派ヒーローアクション映画なわけですが、本作は"ティーンエイジ"であることが重要となっていて、思春期ゆえの悩みや閉塞感、根拠のない楽観視などがとても良く描かれており、全体のストーリーとの噛み合いも良くて非常に良かったです。またCGの質感やエフェクトの書き方が独特で、「スパイダーバース」を思わせるグラフィティアートのような雰囲気を醸し出しているのですが、こちらも画面がうるさくなりすぎない程度におしゃれでかっこよかったです。見ていて気分のいい爽快感のある映画だったと思います。
名探偵ポワロ:ベネチアの亡霊を見ました
オリエント急行殺人事件、ナイル殺人事件に次ぐ新たなシリーズ。……タイトルに若干の凹凸を感じるけれども!ワイダニットを中心においたシリーズの作りは踏襲しながらもホラー的演出をふんだんに散りばめているのが特徴的な本作。ジャンプスケアも度々あって正直心臓には宜しくない。トリックはそこまで複雑すぎることもないため見ていて疲労が貯まるわけではありませんが、僕のようにホラーが苦手なら別の意味で疲れるかも。逆に言えばそういったホラー的な雰囲気が好きならば刺さる作品かもしれません。ハロウィンのおどろおどろしい暗さも良かったしね。オシャンティーな映画を見たいなという気分のときに、どうぞ。
アリスとテレスのまぼろし工場を見ました
現実から隔絶され時の止まった世界で繰り広げられる少年少女の青春ストーリー。こ、これは…癖が強い…!青春物語を得意とする岡田麿里の脚本・監督作品ですが、秩父系作品よりもさらにこってりと煮込まれた作品となっており、中々に咀嚼が難しい。とにかく登場人物の心情の移り変わりに重点が置かれており、ストーリーに関しては説明不足気味かつライブ感で進んでいくので進行上困惑することもしばしば。しかし癖の強い分作品に込められた願いを届けるメッセージ性はとても心強く、停滞を否定し未来への希望を目指す主人公の姿にはとても心打たれるものがあったと思います。しかしこれは…流石に好みが真っ二つにわかれるだろうな…!
映画グランツーリスモを見ました
20年以上も遊び続けてきたこのゲームがまさか映画化するなんて…読めなかった!このリハクの目をもってしても!グランツーリスモが立ち上げた究極のプロジェクト"GTアカデミー"でゲーマーがレーサーになるまでを描いたサクセスストーリー。車を三人称視点で撮影したりゲームのUIを使った演出がたくさんあったり最新作で収録されている「VROOM」が劇伴として登場したり…ゲームからの元ネタの拾い方が細かく、プレイヤーならとても楽しくなれる作品でした。ゲームと実車の対比を踏まえたメッセージは胸に来るものがあるし、実際面白い映画ではあるのですが…同じような題材で作られたD1映画「アライブフーン」とストーリーラインが酷似しているのがネック(こちらも作中にGTが登場してましたが)。先にこちらを見ていると目新しさがあまりなく、悪くはない映画なのに新鮮味がなくダレてしまう惜しい映画でした(アライブフーンも面白い映画なのでおすすめしておきます)。あと寿司職人として登場している山内一典がすごくかわいいので山内一典のご尊顔が見たい人にはおすすめです。
ホーンテッドマンションを見ました
このノスタルジー、B級ホラー映画でもブルっちまうくらいにはホラー的演出が苦手なのですが…この映画、そういう演出が非常に少なく、安心して見れました(ジャンプスケアはちょっとありましたけど)。ホラー演出を排除しつつも同アトラクションのおどろおどろしいダークな雰囲気が構築されていて、怖くないのにホラー作品であるというバランス感がとても心地よかったです。幽霊との接触から始まり登場人物の過去やパーソナリティに迫っていくストーリーは良く言えば王道。悪く言えば陳腐。真新しい面白さはないですが、家族でフラっと立ち寄るにはまあちょうどいいのかな…?とも思ったり。作品の醸し出す雰囲気はとてもよかったですが、いい映画だったかと聞かれたらう~~~ん、悪くはないけど……となってしまう、なんというか毒にも薬にもならない映画だったかなと思います。もちろん嫌いではないですが。
3からの新規勢です。わかば、もみじメイン。
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